女将ブログ

3.辛口が好きっていいたい夜もある

『この日本酒は甘口の部類ですか?辛口ですか?』


今日は前回、前々回のテーマの続きになっています。
簡単に振り返ってみると


私は、同じ日本酒であっても甘口なのか辛口なのか
毎回変わった答えを返すことが多い
です。

理由は

  1. 食べているお料理がそれぞれちがう
  2. 気温、季節がちがう
  3. 飲んでいる方の性格(最重要)

3. 飲んでいる方の性格について
1.食べているお料理がそれぞれちがう
の二つは前回までにお話しました。

気になる方はコチラの記事を読み終わってから
前回の記事も読んでみてください。
この記事を飛ばしたらテストしますよー(笑)

今回は2. の
『気温、季節がちがう』
についてお話します。


今日の豊田市は梅雨明け目前!?というくらい熱いです!
いや、暑いです!!
灼熱の中、焼鳥を焼いている大将、本当にかわいそうです・・・・(笑)

他にも現場仕事でまさに灼熱のなか働いている方もたくさん。

ここ豊田市は特に工場地帯で、工場の中はすさまじいと・・聞きます。

本当、本当にお疲れ様です!

容赦ない暑さでうちの大将も、もう端っこから溶けだしてきています。

そんな溶けはじめの大将も
実は焼鳥の塩加減を季節によって調整していると言っていました。

もっと言えば、それぞれお客様によって塩梅をかえる場合も。

わかりやすく言うと
デスクワークっぽいお客様は薄め。
暑い思いをしてきていそうなお客様は濃いめ。

人間っていうのは神様が上手く作ってくれていて

体内に塩分が足りていると薄味がおいしく、
足りていないと濃い味を欲するそうです。

あっ余談が過ぎました(笑)
日本酒の話をしなきゃいけなかった・・・

以前
『なんで日本酒推しの店なのに、焼鳥なの?』
とお客様に聞かれました。

つまり、このお客様は

『日本酒と焼鳥が合わない』

と言いたかったのだと思います。

今でもこの時のことを鮮明に覚えていますが
正直なところ、うまい言葉が見つからなかったのです。

私は焼き鳥と日本酒はペアリングとして最高だと考えています。

でも落とし穴が。

私はどちらかというと、ジューシー系の甘めの日本酒が好みなんです。
そして焼鳥は絶対タレより塩。

つくねも塩のほうが好きです(笑)

結果をいうと、甘めの日本酒に塩味の焼鳥を合わせると
『掛け算』
になります。

ゲランドの塩・岩塩などをブレンドした、とりニの塩。

その甘みがグッと口の中で寄ってきてからーの
ふわっと炭の香りとググッと鶏の旨味。

たまらん・・・・

あれ、先ほどのお客様も同じように塩味の焼鳥を召し上がっていました。
私とのちがいはなんでしょう?

そう、辛口、それも超辛と言われる日本酒をことごとく選ばれていました。

掛け算になるもの探すと
辛口酒にはタレ味の焼鳥がグンっと旨みの増える掛け算になります。
醤油のコクとタレの甘味、タレに効いている鶏のダシ
それをキリッと引き立ててくれるのが辛口酒。

この時、タレ味をおすすめしなかった自分に大後悔です・・・
忘れられないっス。

日本酒とお料理の組み合わせって
奥が深くて探検しているみたいで
本当に楽しいものです。

『探検』と表現しましたが
まさにその通りで味わいを探しに行くのが日本酒。

シンデレラフィットした掛け算が見つかった時には
バチバチッっとショートするような感激があります。

お客様にそんな体験のお手伝いができるように
今日も探検行ってきます(笑)

今回で『この日本酒は甘口の部類ですか?辛口ですか?』
のテーマは最終回です。

これからも日本酒だけでなくお店のことやスタッフのこと
経営のことなんかここでアウトプットできたらと考えています。

次回はもう少し早めに更新します♪

ABOUT ME
とりニの女将さん
長尾愛友Ayu Nagao 愛知県豊田市 炭火焼鳥とりニ女将 『飲食店は楽しむ場所』がモットー。 日本酒と焼鳥を愛する飲兵衛女将。 手作りのお料理と20種類以上展開する日本酒銘柄の ペアリング実験を日々行っています。 この記事があなたの『今夜の一杯』のヒントになれば 嬉しいです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA