『この日本酒は甘口の部類ですか?辛口ですか?』
今日は前回テーマの続きになっています。
簡単に振り返ってみると、
私は、同じ日本酒であっても甘口なのか辛口なのか
毎回変わった答えを返すことが多いです。
理由は
- 食べているお料理がそれぞれちがう
- 気温、季節がちがう
- 飲んでいる方の性格(最重要)
前回は3. の飲んでいる方の性格について
お話しました。
気になる方はコチラの記事を読み終わってから
前回の記事も読んでみてください。
・・・コチラの記事を
読み終わってからですよ?(笑)
今回は1. の
『食べているお料理がそれぞれちがう』
についてお話します。
今は6月。
豊田市は急に梅雨が明けたみたいに
ピーカン予報が続いています。
急に夏になったような感じでとにかく暑いんです。
あ″ー、スイカが食べたい・・・
まだ時期的に早いですが想像してみてください。
あなたはスイカに塩を振る派ですか?
それともドラえもんのように
一気にカブりつきますか?

私は、一気にカブりつくドラえもん派です(笑)
写真の少女のように・・・
ただ、誰しも一度は
すいかに塩を振ってみた経験があるはず。
塩を振った時のすいかの味を思い出してみてください。
不思議なことに
甘みがマシマシになりませんでしたか?
これを私は味わいの『掛け算』と言っています。
つまり、わかりやすくいうと
『素材の味×他の味=奥行きの連鎖!』
連鎖反応がめちゃくちゃ楽しいのが
ペアリングです。
実は同じ日本酒でも一緒に口に含むお料理で
全く味わいが変わります。
日本酒はタンニンがほとんどないので
ワインほどお料理を選ぶことはありません。
だから正直に言ってしまえば
『日本酒に合わない料理はない』のです。
それゆえにペアリングの心地よさに
気づいていない方もたくさんいます。
もったいない・・・
話がズレてきたので戻しますが
甘口なのか辛口なのか
なぜ同じお酒でも私はお料理によって
答えを変えるかについてです。
もうお分かりいただいていると思いますが
合わせるお料理によって
お酒の感じ方がまるで変わるからです。

おでんのような出汁感のあるお料理では
出汁の奥行きで甘さは消されやすいものです。
逆に一般的に辛いとされるお酒は
おでんと合わせると甘くさえ感じます。
チーズ系は甘口のお酒の甘みを
すごく引き立ててくれますが
辛口酒と言われるお酒だとチーズの旨味も
お酒の旨味もかき消してしまいます。
こんな感じで
『この日本酒は甘口の部類ですか?辛口ですか?』
と聞かれたら
まずそのお客様の
現在位置を確認してから答えるようにしています。
奥行きのある日本酒
せっかく趣のある日本人だからこそ
一人でも多くの方に楽しんでいただきたいと思って
日々ペアリングの研究を楽しんでいます♪
2. 気温、季節がちがう
についてはまた次回・・・