先日、とりニで日本酒を飲まれているお客様から
『この日本酒は甘口の部類ですか?辛口ですか?』
と尋ねられました。
実は同じことを頻繁に聞かれることが多いのです。
実際にはこの質問に『大正解』はなくて。
同じ日本酒であっても
私も毎回変わった答えを返すことが多いです。
理由は
- 食べているお料理がそれぞれちがう
- 気温、季節がちがう
- 飲んでいる方の性格(最重要)
今日は③の
『飲んでいる方の性格』についてお話しします。
いきなり③から(笑)

突然ですが、チョコレートはお好きですか?
バレンタインが近づいてくると憂鬱・・・
なぁんて方、・・・たまにいらっしゃいます。
モテるのも辛いですネ(笑)
でも実際はチョコレートは苦手・・・と言いながらピーナツチョコは好き。という方もいます。
本当のところは・・・ケーキも好きだったり。
つまり、分かりやすくいうと
『甘いもの好き=ちょっとカッコ悪い』
私も含めてそんな心理を
心の隅っこに隠していたりします。
その心がご本人の意思に関係なく
『辛口が好きなんです』
と言わせている場合があります。
それを私は細い目を更に細くして
見極めています。
『ちょっとカッコ悪いくん』が
前に出ている気がするときは
すっきりした日本酒をおすすめしています。
もう、甘さはいらない!という強者オーラの方には
ドンッと重たい日本酒をおすすめしています。
ここまでは実は男性へのアプローチ。
女性の場合は分かりやすくて
辛口がすきなんです!という女性は
本当リアルに重たい甘さのないお酒が好き。
逆に言えば
『飲みやすい、でも甘めがいいかな』
という女性は甘すぎないほうがいいものです。
つまるところ、若干心理戦だったりします(笑)
決して騙しているわけじゃなく
エンターテイメントのように楽しんでいただきたいのです。

純粋に心理戦はナシとしても
日本酒は甘い・辛いの表現だけでは
とても難しくて。
重たい・軽い。
まったり・すっきり。
まろやか・酸味。
フルーティ・ビター。
日本酒の表現はこんな感じで
対比の言葉でもいろいろありますが
結局飲み手が『探しに行く』場合が多いです。
りんごの感じがする気がする・・・
さっきよりビターかも・・・
後味がバナナな気がする・・・
そんな経験あなたもありませんか?
これがまさに日本酒の楽しいところです!
とりニではいろんなパターンで
楽しんでいただけるように常時20種類以上
日本酒をご用意しています。
先日は張り切りすぎて気がつけば
30種類出ていました・・・(笑)
最後になりますが
日本酒を楽しむ方法がわかったら
最初にお話した1. のお料理を合わせると
掛け算になって、数倍にも幅が広がっていきます。
- についてはまた次回・・・
長尾愛友Ayu Nagao
|愛知県豊田市 炭火焼鳥とりニ女将
『飲食店は楽しむ場所』がモットー。
日本酒と焼鳥を愛する飲兵衛女将。
手作りのお料理と常に20種類以上展開する日本酒銘柄の
ペアリング実験を日々行っています。
この記事があなたの『今夜の一杯』のヒントになれば
嬉しいです。